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日本綿業俱楽部(綿業会館) part1

綿業開館 外観日本綿業倶楽部(綿業会館) 

綿業会館は昭和6年(1931年)12月、日本綿業倶楽部(昭和3年に設立された会員制倶楽部)の建物として竣工し、翌年1月1日に開館。
設計は渡辺節氏が担当、ヘッドドラフトマンには村野藤吾氏が参画。

 

エントランスホール  銅像 故 岡常夫氏エントランスホール

故 岡常夫氏(東洋紡績 専務取締役)『日本綿業の進歩発展をはかるため』故人の遺言として、やすこ未亡人から

当時の100万円を寄付。関係業界から醵出金50万円を加えた150万円を基金に綿業会館建設を決定する。

世界各国の来賓や、会員の好みに応じて、好きな部屋を選べるようにという設計者の配慮により、館内の各部屋は様式が異なっている。

建築、インテリアのデザインの素晴らしさは大きな魅力。

それに加えて、設備の面でも当時としては最先端の技術や工夫が随所になされている。

将来の本格的な冷暖房の普及を予想してダクトの径を太くして建物に内蔵させ、当時からすでに、

井戸水による冷風送気を行い、地下室に冷暖房設備のスペースを残すなどの工夫もその一つ。

また、各部屋の窓に鋼鉄ワイヤー入り耐火ガラスを使用していたため、戦火をまぬかれた。

まさに名実ともに戦前の日本の近代美術建築の傑作と言われ、高い評価を受けている。

 

〇次回も歴史的出来事と共に存続されてきた、綿業会館の館内をご紹介します。

 

※現在も会員制のビジネス倶楽部として運営されています。館内見学(有料)などは必ず事前に事務局に連絡・お申し込みが必要です。

※一般社団法人綿業倶楽部の許可とご協力を頂き、写真・記事を掲載しています。

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